試追一年情詩─私の肉体を静寂に

私の肉体を静寂に。

水玉から落ち生まれた、
浮かんでいる生け花、
将来の何でも知らず、
枯れながらまだいきたい、

水面上、漣の迷宮に回転(まよう)かも、
運命の釣り竿に捕まれるかも、
けどな、できれば、
私の満開を滅ぼせ、
私の顔色を盗め、
変わらないものは、いつも、

心の真っ中にあの花の見える景色、
度胸ない奴めが見えない景色だ。

原稿 2006/10/24